金城先生からの母校探訪

 今回の「母校探訪」を担当いたします、金城です。電子情報システム工学科には2023年度に着任し、3年目となります。2024年度・2025年度には電子クラブの会計および庶務も務めました。また、2024年度からは株式会社paizaと電子クラブの共催で、夏休み期間中の「paiza×OITプログラミングチャレンジ」を企画・実行させていただいています。電子クラブからも少なくない賞金をご拠出いただいており、改めて感謝申し上げます。

 授業は、電気回路やプログラミング、大学院のソフトウェア特論などを担当しております。学生を見ていて感じるのは、工学部生としての日本語能力が十分でないということです。ここで日本語能力とは一般生活で用いる日本語ではなく、工学分野で必要とされる日本語のことです。例えば4年生でも「電圧が流れる」などと書いてしまうことがあります。そのため授業では、教科書の問題を解く際に問題文をノートに写すなど、当該分野の言葉を理解して使えるようになることを重視しています。

 金城研では、AI・機械学習と物理シミュレーションを組み合わせた研究を行っております。例えば、X線レーザー生成のための高温超伝導デバイスの最適化や、松野先生(電子情報システム工学科)をPMとするムーンショット研究開発事業の一環である「月面探査用モジュラーロボット」に関する物理変形AIの開発に取り組んでいます。電子・情報・通信・システムの四分野を学んだ学生が、強みを活かせる題材です。おかげさまでこの3年間は毎年2000万円の予算を確保でき、研究室の立ち上げも進んできています。今年度は初めて博士前期課程の学生が修了予定です。

 金城研では、積極的にさまざまなことに参加する姿勢を重視しています。海外経験もその一つで、2025年度はドイツ、スイス、ポルトガル、米国、ニュージーランドを訪問しました。学生は機械翻訳も活用しながら英語資料を準備し、身振り手振りやスマホも使って意見交換を行っています。うまく話せるかどうかより、「まずやってみる」「できなかった」ことの経験値が大きいと感じています。

 さらに今年は、万博の展示にも協力させていただきました。約50年ぶりの大阪・関西万博ということで、「踊る阿呆に見る阿呆、同じ阿呆なら踊らにゃ損」という言葉もありますが、関西の大学の研究室として参加しないわけにはいきません。学生たちにとっても、一生の話のネタになったのではないでしょうか。