H27卒,福井千晶
(現在,大阪工大大学院前期課程1年,電子クラブ幹事)
私が電子情報通信工学科に入学したのは2011年で、現在在学5年目になります。OB短信を書かれてきたOBの方よりは経験などが浅いと思いますが、大学5年間を振り返って見ようと思います。
私が入学した時最も驚いたことが120人の学生のうち女性が5人しかいなかったことです。高校の時も女性が少ないクラスにいましたが、これほど少ないとは思いませんでした。現在の1年生の女性も5人程度であるので、せめて女性の数が2桁くらいになって、工学が好きな女性が増えればいいなと思いました。
高校を卒業した時点で大学生活とはどのようなものか想像ができなかったため、すべてにおいて必死だった記憶があります。1年生の基礎科目はなんとか高校の延長という感じでしたが、2,3年の取得単位の多さと専門分野の難しさと部活やバイトに忙しかったです。逆にここで挫けなかったことが今の自信になっていると思います。
大学の授業は高校の授業と違いなぜそのような動作原理になるのかをひたすら理論的に考えるところが面白いなと感じたところです。なぜそのようになるのかをひたすら考えて問題などが解けた時の達成感はひとしおでした。1限目から4限目が終わったら平日は部活かバイトに行く生活をしていました。私は茶道部に入っていたのですが、抹茶を飲みほっこりすることや新しい点前を練習している時がとても楽しかったです。新しい点前を習得した時や先生から褒められた時はもっと頑張ろうと思いました。またこの部活はお茶会がとても多く、説明やフリートークをどのようにしたらお客さんに楽しく過ごしてもらえるかを考える機会が多かったので、部員とどのようなコンセプトでお茶会をするかを話し合うことが多くありました。この時に部員たちと話し合う大切さを学びました。3年生になると部活の引退、研究室の配属、就職活動、4年生になると卒業研究の着手など様々な出来事がありました。
3年生の部活の引退においては、茶道について右も左もわからない状態から、学年が上がるにつれて運営や後輩の指導などに携わることができて自分自身で成長できたのではないかと思いました。
研究室の配属については最後まで悩みましたが、自分で選択したことについてはあまり後悔したことがないので、この研究室で良かったのではないかと思っています。この研究室に配属されてから、建物の設計図から配管の長さを自動積算するシステムの構築についての研究を行っています。この研究は電子クラブのOBの方との共同研究です。
施工業者の人はまずケーブルや給水管やガス管が何本のものが何メートルいるのかを見積もらなければなりません。どのようにするのかというと建物の設計者から受け取った設計図面から見積もりをします。この研究は実際に施工業者の人がしている方法と同じ方法で解析する手法をとることにしました。施工者は表になっている凡例記号と同じ記号を建物の設計図中から探しだし、個数を数えます。そして同じ記号同士を結ぶ線の長さを図り見積もりを出すといったものです。この研究は実装する手順などが簡単そうに見えるため1年くらいで終わるであろうと思っていました。この研究では施工業者の人は建物の設計者から紙の設計図かPDFを受け取るため、設計図がPDFであるときはPDFの解析をする必要がありました。このPDFの解析をするライブラリも少なく、解析をすることがとても難しいです。現在もこの研究を続けており、問題にぶつかる度に研究とは奥が深いなと思うようになりました。しかし、あきらめずに理論的に物事を考えて研究を進めていきたいと考えています。
そして私には今後、就職活動、卒業、就職など次のステージが待っています。その時は今まで経験したことを生かしていきたいと考えています。就職活動ではいつも電子クラブのOBの方に就職の講演などをしていただきありがとうございます。私たちはOBの方に支えられていることを実感しました。また私たちが卒業して社会人になった時に後輩をサポートできるようになりたいなとおもいました。