電子工学科(現電子情報通信工学科)を卒業して、今年で48年目を迎える。その年の学科では、一クラスで人数が一番少ない100名強。強烈な印象は、1年生の初めての授業が1限目の数学で、授業が始まってすぐに「気分を害した」と発して授業を中止されたS教授。理由は、前列横で漫画を読んでいた学生がいて、その状況に関して発言・行動だった。いきなり”どきま”を突かれた形だ。大学の厳しさを身近に感じた授業の第1歩であった。
それから、逆に筆者が、同大学の非常勤講師(8年前)をしていた時の学生の授業で、驚いたのは、授業中に「雑談する」「授業後の食べ屑・ペットボトルの置きっ放し」と非常にモラルが悪く、そうゆう躾がされていないのも事実。学生の質が問われるが、直ぐに学生と約束。「雑談をしたかったら、他人の迷惑になるので外に出て話し、終わった速やかに戻ること」「自分で出した塵は、持って帰ること」など社会人になると、これらの行為は通用しないことを注意した。しかし、2回目も同じことが続き、再度同じように注意。雑談者は直ぐに教室を出てもらった。3回目はさすが、これらの行動を取る学生はいなかった。やはり、大人の注意がないために分からずに行動していることと悪いと言う感覚がないことを痛感し、社会人としての指導者の態度も問われることを感じた。
その意味で、筆者は現在、工大校友会の学生支援部担当として、少しでも電子情報通信工学科を含め、就職を中心とした学生支援ができればと、3年前から取り組み今年で4年目を迎える。先輩として少しでも力になれればと思っている。新たに行ったことは「就職部と共同で”OBの就職フェスティバル”」「OBのスキル登録」で、今後は残り1年弱で、「OBオーナー企業の登録」「就職部との相談で相談室の開設」「OBの就職講演会」などを考えており、是非任期までに実行したいと思っている。それに加えて、工大校友会として初めて大学と共同で、第1回目の「ホームカミングデー2013」を、今年10月26日開催予定で計画を進めている。電子情報通信工学科の卒業生は、各年度別の幹事を選定(または積極的に手を上げて世話役に)して、これを機会に学年別クラス会を開催して参加して欲しいと思っているし、積極的に工大校友会や電子クラブのホームページを検索して、動きを見て欲しいと思っている。卒業生が母校と繋がることにより大学と企業を結びつけ、企業にも基礎部門で活用できる大きな結びつきの場となると思われる。
電子情報通信工学科のOB会である電子クラブも、2期4年(2004年4月~2008年3月)、会長を引き受けて、色んな新しき芽を吹き込んだ。「5年に1回の名簿発行を中止し、ホームページベースの開設」「OBの非常勤講師として授業の分担(「情報と職業で実施」)」「学生幹事の参画」「先生の授業の1コマをもらい、企業の体験授業」「OBの就職・講演会」「新入生の4月のガイダンスに電子クラブの説明を入れる」「大学院の研究成果発表会への支援金」などを実施、現状では更にこれらがグレードアップしている。電子クラブは、さらに現在の溝上会長が、色々な企画で、OB-先生-学生を繋いでいる。その意味で、卒業生は是非、この電子クラブとコンタクトをとってもらい、双方で活用してもらいたいと思っている。その一つが、ホームページで少なくとも2~3カ月に1回(可能なら月1回)は検索をしてもらい、母校の動きと情報の提供をお願いしたいと思っている(併せて工大校友会のホームページも検索を。ここから電子クラブも検索できるので)。
40年卒業の同級生も卒業当初、関西メンバーは月に1回曜日と場所・時間を決めて集まっていたが、残念ながら長続きはしなかったが、その後、幾つかのグループが個々に開催していたのを統合し、ここ数年は、同級生の村井さんの音頭の下に、毎年1~2月に神戸の有馬温泉に場所を決めて1泊とまりで集まっている。5~10名前後だが、メンバーも入れ代わり、また遠方からも来てくれている。まだ現役の社長で頑張っている人や個人で顧問やコンサルタントを続けている仲間が10人集まれば4名もいて、壮年パワーを発揮している。これらを、現役学生がうまく使えば、OBとしてのよきアドバイスが可能だと考えている。今年は2月に続き、第1回の工大校友会のホームカミングデーが開催(10月26日)される前夜(10月25日 有馬温泉で)にも40年卒のメンバーのクラス会開催を予定している。
筆者自身としては、今年は巳年。専門とボランティアを中心に活動している。専門の仕事(HDDを中心としたストレージは経験48年)を、パソコンを事務所として、講演やセミナー講師、毎月のレポート提出、東京の協会の手伝いなどを行っている。毎日が勉強で、新聞3紙(朝日新聞、日本経済新聞、電波新聞)とインターネット、展示会取材、講演会、企業プレゼンなどで専門と世界の経済や国の動きを分野別に毎月まとめて配布、海外に出て、国民性や町の空気を実感。ボランティアは、国立民族学博物館(大阪府吹田市)での特別展示案内役、大阪南太平洋協会の毎年(7回)のアニューギニアの2週間の滞在で現地支援、災害ボランティア・ダッシュ隊大阪で石巻への7回の復興支援、個々に毎月の楽酒の会開催、週1回のテニス、毎日のストレッチなどで、グレードアップしている。卒業生の皆さん、是非、電子クラブのホームページ検索を!