11月4日OB講演会資料1

ホール音響エンジニアリング ハイブリッド残響可変システム

開発の背景

ホールの音響は残響時間に大きく左右されます。最適な残響時間は各種演目ごとに異なり、講演や演劇では1秒程度、音楽では2秒程度が良いとされています。昭和40年代から全国各地に建設されてきた多目的ホールの残響時間は、講演等への対応を主眼としており大半が1秒前後になっています。そのため、音楽ニーズには対応しきれていないのが現状です。そこで、ホールを有効活用するため、低コストで良質な音響に改善するシステムが望まれていました。

システムの概要と特徴

システムの概要と特徴/図1

  • ホール固有の響きを活かして残響を付加し、電気音響的な響きを感じさせない。
  • 視覚的にも電気音響を意識させない。
  • 建築工事が少なく、低コストで適用可。
  • 新築・リニューアルを問わず適用可。
  • ボタン操作ひとつで残響時間が即座に変更できる。

適用事例とシステムの効果

千代田区公会堂 千代田区公会堂
収容人員:812席
千代田区公会堂における残響時間の変化グラフ 千代田区公会堂における残響時間の変化(空席時:500Hz)
可変なし:1.2秒
可変あり:2.1秒

システムの効果

音圧レベルの上昇(吸音力を1/2にすることに相当)と IACCの減少(聴感上の評価の向上と関連)

音圧レベルの上昇(吸音力を1/2にすることに相当)と IACCの減少(聴感上の評価の向上と関連)

 

正四面体頂点法による仮想音源(虚)の分布図

正四面体頂点法による仮想音源(虚)の分布図
左:残響可変なしの場合
右:残響可変ありの場合(天井から降り注ぐ反射音の増加